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 このページは、大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学」におけるリサーチ・フォーカス「横断するポピュラー・カルチャー」研究プロジェクトの活動と、文学研究科「国際現代文化研究ハブ」に関する情報をお知らせします。

セミナー 「昔話」が立ち上がるとき

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「コンフリクトの人文学」セミナー 第76回

「昔話」が立ち上がるとき

講師:高木史人(名古屋経済大学教授)

日時 10月13日(木)14:00~17:00
会場 大阪大学豊中キャンパス 待兼山会館2階会議室
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/academics/facilities/BandB/staff_facility/machikaneyama_facility
http://chizuz.com/map/map51932.html
参加、無料、事前申し込み不要。

「昔話(ムカシバナシ)」は、発端や結末の句など一定の語り口を備え、登場人物や場所が不特定の、虚構を楽しむ口伝えの文学だとされる。
けれども、さまざまなメディアが輻輳し、伝承のし方や捉え方が大きく変化している現代において、素朴に口伝えの昔話を対象とする従来の昔話研究は、その研究基盤がゆらぎつつある。民俗学・口承文学研究などの領域で斜陽の時代を迎えているともいえる昔話研究だが、一方、昔話研究の黎明期である昭和初期に視線を転じると、昔話研究が方言研究や国語教育などの諸分野と関わり合いながら、ときにそれらと渾然一体として力強く立ち上がってきたようすをみてとることができる。
当セミナーでは、昭和初期の「國學院大学方言研究会」の活動などを手がかりにして、昔話研究の当時における未分化の姿やそこから一領域として独立していく姿を描き出す。それと同時に、そこに生じえたかもしれない研究の可能性を探ることで、いまここの、そうして将来の、昔話研究への、あるいは民俗学・口承文学研究への展望を試みたい。

講師紹介
高木史人(たかぎ・ふみと)
名古屋経済大学 人間生活科学部教育保育学科 教授。
日本文学・口承文学・民俗学 専攻。

(最近の論文)
「怪談の階段」(一柳廣孝編『「学校の怪談はささやく』青弓社、2005年) /「やろか水伝説後日譚」 (『口承文芸研究』 第30号、日本口承文芸学会、2007年刊) /「思想としての「昔話集」」(『人文科学論集』第84号、名古屋経済大学人文科学研究会、2009年刊) /「方言研究と昔話研究―高田十郎の場合―」(『口承文芸研究』第33号、2010年) /「青空(ソラ)に似ている物語―『"文学少女"シリーズ』と『源氏物語』と-」(『人文科学論集』第88号、近刊)など。

主催 大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
企画/司会進行 山口良太(大阪大学大学院文学研究科)・三浦詩織(大阪大学大学院文学研究科)
ディスカッサント 真鍋昌賢(北九州市立大学文学部比較文化学科准教授)

チラシはこちらをダウンロードしてください。→チラシ www.geocities.jp/yokopo1234/dp/20111013seminar.pdf

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