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 このページは、大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学」におけるリサーチ・フォーカス「横断するポピュラー・カルチャー」研究プロジェクトの活動と、文学研究科「国際現代文化研究ハブ」に関する情報をお知らせします。

国際研究ワークショップ 「空間とガバナンス」

国際研究ワークショップ
「空間とガバナンス」

  この度、以下のような国際研究ワークショップを開催します。どなたでも参加可能な公開ワークショップです。皆さんの参加をお待ちしております。

参加にあたっては、議論の時間を確保するためにも、事前に報告資料を読んできていただくことをお願いしています。(ですが、申し込みが間に合わなかった人は、直接会場にいらしてください。01/14)

日時:2012年1月14日(土)15日(日)
(共にAM10:00-PM18:00)

会場:京都市地域・多文化交流ネットワークサロン(希望の家)
〒601-8006 京都市南区東九条東岩本町31
http://www016.upp.so-net.ne.jp/k_salon/index.html

ワークショップ開催趣旨:
  対抗的公共圏であると共にオルタナティヴ親密圏としても機能する自由空間の創出と運営をめぐって、その具体的実践に焦点を合わせて労働と遊びの視点から考える。同時に、グローバル都市における開発資本と対抗的占拠の緊張関係から自由空間の未来を展望する。

報告予定・日本語タイトル(敬称略)

1/14(土) 10:00-
趣旨説明(渡邊太・イジンギョン・伊藤公雄・冨山一郎)
古川岳志(大阪大学特任助教)
 「横断するポピュラーカルチャーとしての韓流」
ジョンジョンフン(スユノモN研究員・ソウル科学技術大学講師)
 「ヘゲモニーとセキュリティ」
濱西栄司(ノートルダム清心女子大学講師)
 「自律スペースの現在と〈調整〉」
チェジンソク(スユノモN研究員・ソウル大学講師)
 「マイケル・サンデル現象と韓国の進歩的左派言説の転化」
ユイルファン(スユノモN研究員)
 「共同体に関する三つの問い」
堀江有里(立命館大学ほか非常勤講師/ECQA) 
 「キリスト教におけるクィア・アクティヴィズムの可能性」

1/15(日) 10:00-
吉澤弥生(大阪大学特任研究員・NPO法人recip)
 「現場からみる大阪の文化政策」
パクウンソン(スユノモN研究員・Listen to the City ディレクター)
 「芸術と愉しい革命」
今政肇(スユノモN研究員・無尽蔵連帯)
 「コミューンと民族誌の可能性」
イジンギョン<李珍景>(スユノモN研究員)
 「まきこまれの空間と出来事の政治学」
パクソリャン(スユノモN研究員・かたつむり工房)
ユソン(かたつむり工房・障害者劇団PAN活動家)
 「カタツムリ工房とは?―その答え切れない問いについて」
渡邊太(コモンズ大学・大阪大学招聘研究員)
 「コモンズ大学の一年、成りゆき、それから」
高橋淳敏(NPO法人日本スローワーク協会・コモンズ大学)
  「バーベキューの後片付けをずっとしているようじゃないか?」

コメンテーター
伊藤公雄(京都大学教授)、冨山一郎(大阪大学教授)、安井大輔、平田知久、太田健二、鎌倉祥太郎ほか

(詳しいタイムテーブルは、決定次第お知らせします。)

参加費無料:報告、討論は、日本語・韓国語で行います。逐次通訳あり。

両日とも、会終了後に会場近くで交流会を開催します。こちらにも、ぜひ、ご参加ください。

当、横断するポピュラーカルチャー研究プロジェクトでは、これまでにも継続的に、韓国の研究空間スユノモNの皆さんと共同での研究会を開催してきました。
  • 2009年12月19日には、「共に考えることについて:研究機械の場所と運動」というセミナーを大阪大学で。(概要はこちら。)
  • 2011年2月24、25日には、<ポピュラーカルチャーと社会運動に関する国際研究ワークショップ「大衆の主体化と文化の政治学」>というワークショップを、韓国ソウルのスユノモNで開催しました。(概要はこちら。/韓国語サイトです。)
今回のワークショップは、これまでの交流を発展的に継承した企画でもあります。

主催:
大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」(横断するポピュラーカルチャー研究プロジェクト) http://yokopo-osakauniv.blogspot.com/
京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」(ヴィジュアル・イメージと親密圏/公共圏研究プロジェクト) http://www.gcoe-intimacy.jp/
コモンズ大学 http://taiyohorg.blogspot.com/
ノマディスト・スユノモN http://nomadist.org/xe/

会場へは以下の地図も参照してください。


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(up 2012.1.12)

横ポゼミ(論集編集会議)のお知らせ

横ポゼミ(論集編集会議)のお知らせ
次回のヨコポゼミは、論集編集会議です。

2011年12月4日(日)
13:00-16:00
@大阪大学大学院文学研究科美学棟4階メディアラボ
担当 真鍋昌賢、太田健二、渡邊太(それぞれの研究テーマから)

原則、クローズドの研究会です。これまでの参加者、あるいは、文学研究科・人間科学研究科関係者以外で、新規に参加希望の方は、古川までご連絡ください。

セミナー 「地方におけるポピュリズムの台頭と有権者の意識」

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「コンフリクトの人文学」セミナー 第80回

「地方におけるポピュリズムの台頭と有権者の意識」

講師:松谷満さん (社会学者・中京大学准教授)

日時:2011年12月2日(金)17:00~19:00
会場:大阪大学豊中キャンパス
文系総合研究棟3階L4講義室

アクセスマップはこちら:(pdfファイル)
http://www.let.osaka-u.ac.jp/crossing-popularculture/map_bunkei.pdf

どなたでもご自由に参加いただけます・事前申し込み不用・参加無料

◇メディアを活用しての大衆的人気を背景に、選挙を勝ち抜き、強い権力を得る―。そのような政治家の「活躍」が、2000年代以降の地方政治では特に目立つようになりました。石原慎太郎氏(東京都知事)、河村たかし氏(名古屋市長)、そして大阪の橋下徹氏(前府知事・11月16日現在)などが、その代表でしょう。彼らの人気は、有権者のどのような意識によって支えられているのでしょうか。講師の松谷満さんは、計量調査の手法を用いて、ポピュリズム政治の構造を解き明かそうと奮闘している気鋭の社会学者です。今回は、2009年に実施した、東京と大阪での世論調査の分析に基づいたお話をしていただきます。

◇まさに典型的なポピュリズム選挙となっている「大阪府知事・市長」W選挙(企画時点では「結果」は不明ですが)。その直後の大阪で、ポピュリズム政治の現状、その問題について、また、政治と「ポピュラーなるもの」の関わりについて、皆で討議できる機会になればと考えています。

◇幅広く関心のある方の参加をお待ちしております。


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講師紹介:松谷満(中京大学准教授)
専門は、政治社会学、社会意識論。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。主著に、「底辺民主主義の蹉跌―2004年市長選の投票行動」(久保田滋ほか編『再帰的近代の政治社会学』2008ミネルヴァ書房)、「ポピュリズム 石原・橋下知事を支持する人々の特徴とは何か?」(田辺俊介編『外国人へのまなざしと政治意識』2010勁草書房)など。本年は、雑誌『SIGHT』48号(ロッキング・オン発行)や『世界』4月号(岩波書店発行)などに、ポピュリズムに関する調査論文を発表している。
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司会:古川岳志(大阪大学GCOE特任助教)
企画:大阪大学GCOE『コンフリクトの人文学国際研究教育拠点』「横断するポピュラーカルチャー」研究プロジェクト http://yokopo-osakauniv.blogspot.com/
お問い合わせ:crossing-popularculture(アットマーク)let.osaka-u.ac.jp (古川)

広報用チラシはこちら→:http://www.geocities.jp/yokopo1234/20111202seminar.pdf

共有の空間をつくる実験 『「ちっちゃい火」を囲む 』

大阪大学グローバルCOE「コンフリクトの人文学」参加型公開研究イベント

共有の空間をつくる実験 『「ちっちゃい火」を囲む 』

URL:: http://chibihi.blogspot.com/

異なる立場のひとが居合わせ、火を囲んで同じ時間を共有する。
そのための場をしつらえ、暖をとり、お茶や食べ物を味わいながらゆっくりと過ごす時間――共有空間の実験

◎開催情報
日時:2011年 11月 25日(金)13:00~21:00
(下段に、事前「支度の日」も呼びかけています)

場所:大阪大学豊中キャンパス浪高庭園<図書館正門前>
事前申込不要/持ち寄り/カンパ制/出入自由/my食器歓迎
ゲスト(11/25予定):小山田 徹 美術家/風景収集狂者/京都市立芸術大学

*学内外問わずどなたでも、どの時間帯からでもご参加ください。
*飲食はカンパ制で、焼きたいもの、ふるまいたいもの持ち寄り大歓迎です。
*屋外行事のため、充分な防寒の上お越しください。(採暖室有)
*大雨の場合は室内で過ごすなど当日決定の予定です。

◎アクセス
阪急電車宝塚線、石橋駅(急行停車)下車東へ徒歩約15分
大阪モノレール柴原駅下車 徒歩約10分
*ホームページとチラシ(B4版)に地図を掲載しています。
《詳しくは http://chibihi.blogspot.com をご覧ください》

◎当日の流れ
13:00頃〜、焚き火の支度からはじめます。(設置、薪割り、ぱんづくりなど)
その後、美術家小山田徹さんの作品「ちっちゃい火」を囲みながら過ごします。
時間の許す方は片付けも一緒にお願いします。

◎開催趣旨
わたしたちが暮らしている学校という場所は、 ふだんはその活動が専門や所属、身分などによって分かれています。この公開研究イベントでは、「日常の垣根を越えた出会いから新たに社会を発見する」というテーマで、美術家・小山田徹さんの作品『ちっちゃい火』を囲みながら、おしゃべりや珈琲を楽しみたいと考えています。キャンパス内の公園で、異なる立場のひとが居合わせ、火を囲んで同じ時間を共有する―そのとき、新しく描き直された日常や社会が、あしもとにやってきているかもしれません。そんなこころみの時間をご一緒しませんか?

《ゲスト PROFILE》 11/25 参加予定
小山田徹 こやまだ とおる 美術家/風景収集狂者/京都市立芸術大学

84年、友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成。
ダムタイプの活動と平行して90年から、さまざまな共有空間の開発を始め、コミュニティセンター「アートスケープ」「ウィークエンドカフェ」などの企画を行うほか、コミュニティカフェである「Bazaar Cafe」の立ち上げに参加。
現在はそれらの活動を通じてさまざまな共有空間の開発を行なっている。


セミナー アフガニスタンで平和を創るということ

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「コンフリクトの人文学」セミナー 第78回

アフガニスタンで平和を創るということ

講師:マラライ・ジョヤさん

日時:2011年10月28日(金) 16:20 ~ 19:00
会場:大阪大学(豊中キャンパス)大学教育実践センター研究棟Ⅰ
2階 スチューデント・コモズンズ・セミナー室(1) Ⅰ (参加無料、通訳あり)

■要旨:
今年で9・11後のアメリカによるアフガン攻撃から10年が経ちました。戦死者の数も増え、ますます泥沼化し、混迷を深めるアフガニスタンです。今回のセミナーでは、タリバン政権下で女子学校や病院の創設に携わるなど、地道な活動をつづけてこられたマラライ・ジョヤさんをお招きします。ジョヤさんは、2005年の国会議員選挙で幅広い信頼を得て当選し、国会の場で同僚議員の戦争犯罪を告発したため、国会を追放され、命を狙われるなどの憂き目に遭いましたが、そうした脅威に屈せずアフガニスタンが置かれている過酷な社会状況を世界に発信し続けてきました。今回のセミナーでは、メディアでは決して報道されることのないアフガニスタンの現状、紛争の只中を生きる人々の日常や想い、抵抗する人々の実践活動などについてお話していただきます。

■講師紹介:
人権活動家。1978年アフガニスタン西部ファラー州で生まれる。4歳の時家族とともにイラン、パキスタンに難民として避難。RAWAの学校で学ぶ。10代後半、難民キャンプの識字教室で難民女性たちを教える。1998年帰国し、タリバン政権下で教育を禁じられていた女性たちのために地下教育に携わる。2003年の憲法制定会議で軍閥政治家を戦争犯罪者と糾弾し、BBCニュースが『もっとも勇気あるアフガン女性』と評したことで一躍有名に。2005年第1回総選挙で最年少国会議員に当選。しかし軍閥政治家を戦争犯罪者として裁くよう要求し続け、議員資格を剥奪される。暗殺の危険にさらされながらも、アフガニスタンの自由と真の民主主義を求め、とりわけ世界でワースト1と言われる女性の人権のために、占領・軍閥・原理主義という3つの敵と闘っている。光州人権賞を始めさまざまな人権・平和賞を受賞。2011年ガーディアン紙の「世界のトップ女性活動家100人」に選ばれる。

■ 主催:
グローバルCOEプラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「横断するポピュラーカルチャー」研究プロジェクト
企画協力 「RAWAと連帯する会」http://rawajp.org/

■アクセス:
大阪大学(豊中キャンパス)
阪急宝塚線「石橋駅」下車、東へ徒歩約15分。
大阪モノレール「柴原駅」、下車 徒歩約15分。
会場の詳しい場所については、下のサイトを参照ください。
http://www.cep.osaka-u.ac.jp/about_center/stucomintor

■お問い合わせ先:
大阪大学大学院人間科学研究科内 グローバルCOE事務局
TEL:06-6879-4046
e-mail: gcoejimuアットマークhus.osaka-u.ac.jp

※添付書類、およびグローバルCOEウェブページhttp://gcoe.hus.osaka-u.ac.jp/index.htmllに
にもチラシがありますので、ご利用ください。

映画『外泊』上映+討議 キムミレ監督をお迎えして

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「コンフリクトの人文学」セミナー 第77回

「社会運動とドキュメンタリー」
映画『外泊』上映+討議

ゲスト講師:キム・ミレさん(映画監督)


日時:10月16日(日)14:00~17:30
会場:大阪大学(豊中キャンパス)大学教育実践センター研究棟Ⅰ
2階 スチューデント・コモンズ セミナー室 Ⅰ
http://www.cep.osaka-u.ac.jp/about_center/stucomintor

参加無料・事前申し込み不要

プログラム
14:00 趣旨説明
14:10 映画『Weabak:外泊』(ウェバク)上映
(上映時間73分)
15:30- キム・ミレ監督、講演/討議。
通訳・解説)金友子(きむうぢゃ)さん(立命館大学国際言語文化研究所 客員研究員)

今回のセミナーは、映画監督のキム・ミレさんをお招きします。監督作品『Weabak:外泊』は、2007年韓国のスーパーマーケットで起こった女性労働者たちの泊まり込み闘争を追ったドキュメンタリー映画です。『Weabak:外泊』上映の後、監督のドキュメンタリー映画にかける思い、現在取り組んでおられるテーマなどについてお話をお聞きします。
質疑、全体討議の時間を長めに設ける予定です。作品を通じ、様々なテーマ(社会運動について/女性の労働環境について/非正規雇用の拡大について/あるいは、映像の持つ力について、などなど)をめぐって共に語りあいたいと思います。

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講師の紹介:
キム・ミレさん
1964年生まれ。労働問題を通して韓国社会の現実を撮り続けてきた。代表作品に『We Are Workers Or Not ?(労働者だ、違う)』(2003)、『NoGaDa(土方)』(2005)などがある。『Weabak:外泊』は第11回ソウル国際女性映画祭(2009)、第14回釜山国際映画祭(2009)、山形国際ドキュメンタリー映画祭(2009)で上映。

OurPlanet-TVのサイトに、映画の紹介と監督のインタビュー動画があります。参照してください。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/425

映画の紹介:
『Weabak:外泊』(ウェバク)
(監督:キム・ミレ/韓国/2009/73 分/日本語字幕制作:FAV連連影展)
2007年6月30日夜、500人の女性労働者たちが韓国ワールドカップ競技場にあるホームエバー・ハイパーマーケットのカウンターを占拠した。翌7月1日「非正規職保護法」が施行。ホームエバーを経営するイーランドグループは、レジ係の外注化や新賃金体系で、差別を固定化しようとしていた。非正規、正規の女性労働者たちはその差別的扱いに怒り、立ち上がったのだ。
『Weabak:外泊』(ウェバク)は、510日間続いた女性労働者たちの闘いを描く。女性たちはマーケットに毛布を敷きつめ、家を離れ、「外泊(泊まり込み)」を始めた。食料を持ち寄り調理し、互いの思いを語り合う。歌い、踊り、泣き、笑い、労働闘争はいつしか家族的役割からの解放の場を生み出す。

『Weabak:外泊』情報サイトより
http://film.weabak.info/
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企画:
大阪大学GCOE『コンフリクトの人文学国際研究教育拠点』
「横断するポピュラーカルチャー」研究プロジェクト
http://yokopo-osakauniv.blogspot.com/
お問い合わせ:
crossing-popularculture(アットマーク)let.osaka-u.ac.jp(古川岳志まで)

チラシは、こちらに。

セミナー 「昔話」が立ち上がるとき

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「コンフリクトの人文学」セミナー 第76回

「昔話」が立ち上がるとき

講師:高木史人(名古屋経済大学教授)

日時 10月13日(木)14:00~17:00
会場 大阪大学豊中キャンパス 待兼山会館2階会議室
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/academics/facilities/BandB/staff_facility/machikaneyama_facility
http://chizuz.com/map/map51932.html
参加、無料、事前申し込み不要。

「昔話(ムカシバナシ)」は、発端や結末の句など一定の語り口を備え、登場人物や場所が不特定の、虚構を楽しむ口伝えの文学だとされる。
けれども、さまざまなメディアが輻輳し、伝承のし方や捉え方が大きく変化している現代において、素朴に口伝えの昔話を対象とする従来の昔話研究は、その研究基盤がゆらぎつつある。民俗学・口承文学研究などの領域で斜陽の時代を迎えているともいえる昔話研究だが、一方、昔話研究の黎明期である昭和初期に視線を転じると、昔話研究が方言研究や国語教育などの諸分野と関わり合いながら、ときにそれらと渾然一体として力強く立ち上がってきたようすをみてとることができる。
当セミナーでは、昭和初期の「國學院大学方言研究会」の活動などを手がかりにして、昔話研究の当時における未分化の姿やそこから一領域として独立していく姿を描き出す。それと同時に、そこに生じえたかもしれない研究の可能性を探ることで、いまここの、そうして将来の、昔話研究への、あるいは民俗学・口承文学研究への展望を試みたい。

講師紹介
高木史人(たかぎ・ふみと)
名古屋経済大学 人間生活科学部教育保育学科 教授。
日本文学・口承文学・民俗学 専攻。

(最近の論文)
「怪談の階段」(一柳廣孝編『「学校の怪談はささやく』青弓社、2005年) /「やろか水伝説後日譚」 (『口承文芸研究』 第30号、日本口承文芸学会、2007年刊) /「思想としての「昔話集」」(『人文科学論集』第84号、名古屋経済大学人文科学研究会、2009年刊) /「方言研究と昔話研究―高田十郎の場合―」(『口承文芸研究』第33号、2010年) /「青空(ソラ)に似ている物語―『"文学少女"シリーズ』と『源氏物語』と-」(『人文科学論集』第88号、近刊)など。

主催 大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
企画/司会進行 山口良太(大阪大学大学院文学研究科)・三浦詩織(大阪大学大学院文学研究科)
ディスカッサント 真鍋昌賢(北九州市立大学文学部比較文化学科准教授)

チラシはこちらをダウンロードしてください。→チラシ www.geocities.jp/yokopo1234/dp/20111013seminar.pdf