ようこそ!横ポ・ブログへ

 このページは、大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学」におけるリサーチ・フォーカス「横断するポピュラー・カルチャー」研究プロジェクトの活動と、文学研究科「国際現代文化研究ハブ」に関する情報をお知らせします。

映画『外泊』上映+討議 キムミレ監督をお迎えして

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「コンフリクトの人文学」セミナー 第77回

「社会運動とドキュメンタリー」
映画『外泊』上映+討議

ゲスト講師:キム・ミレさん(映画監督)


日時:10月16日(日)14:00~17:30
会場:大阪大学(豊中キャンパス)大学教育実践センター研究棟Ⅰ
2階 スチューデント・コモンズ セミナー室 Ⅰ
http://www.cep.osaka-u.ac.jp/about_center/stucomintor

参加無料・事前申し込み不要

プログラム
14:00 趣旨説明
14:10 映画『Weabak:外泊』(ウェバク)上映
(上映時間73分)
15:30- キム・ミレ監督、講演/討議。
通訳・解説)金友子(きむうぢゃ)さん(立命館大学国際言語文化研究所 客員研究員)

今回のセミナーは、映画監督のキム・ミレさんをお招きします。監督作品『Weabak:外泊』は、2007年韓国のスーパーマーケットで起こった女性労働者たちの泊まり込み闘争を追ったドキュメンタリー映画です。『Weabak:外泊』上映の後、監督のドキュメンタリー映画にかける思い、現在取り組んでおられるテーマなどについてお話をお聞きします。
質疑、全体討議の時間を長めに設ける予定です。作品を通じ、様々なテーマ(社会運動について/女性の労働環境について/非正規雇用の拡大について/あるいは、映像の持つ力について、などなど)をめぐって共に語りあいたいと思います。

□++++++++++++++++++++++++++□
講師の紹介:
キム・ミレさん
1964年生まれ。労働問題を通して韓国社会の現実を撮り続けてきた。代表作品に『We Are Workers Or Not ?(労働者だ、違う)』(2003)、『NoGaDa(土方)』(2005)などがある。『Weabak:外泊』は第11回ソウル国際女性映画祭(2009)、第14回釜山国際映画祭(2009)、山形国際ドキュメンタリー映画祭(2009)で上映。

OurPlanet-TVのサイトに、映画の紹介と監督のインタビュー動画があります。参照してください。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/425

映画の紹介:
『Weabak:外泊』(ウェバク)
(監督:キム・ミレ/韓国/2009/73 分/日本語字幕制作:FAV連連影展)
2007年6月30日夜、500人の女性労働者たちが韓国ワールドカップ競技場にあるホームエバー・ハイパーマーケットのカウンターを占拠した。翌7月1日「非正規職保護法」が施行。ホームエバーを経営するイーランドグループは、レジ係の外注化や新賃金体系で、差別を固定化しようとしていた。非正規、正規の女性労働者たちはその差別的扱いに怒り、立ち上がったのだ。
『Weabak:外泊』(ウェバク)は、510日間続いた女性労働者たちの闘いを描く。女性たちはマーケットに毛布を敷きつめ、家を離れ、「外泊(泊まり込み)」を始めた。食料を持ち寄り調理し、互いの思いを語り合う。歌い、踊り、泣き、笑い、労働闘争はいつしか家族的役割からの解放の場を生み出す。

『Weabak:外泊』情報サイトより
http://film.weabak.info/
□++++++++++++++++++++++++++□

企画:
大阪大学GCOE『コンフリクトの人文学国際研究教育拠点』
「横断するポピュラーカルチャー」研究プロジェクト
http://yokopo-osakauniv.blogspot.com/
お問い合わせ:
crossing-popularculture(アットマーク)let.osaka-u.ac.jp(古川岳志まで)

チラシは、こちらに。

セミナー 「昔話」が立ち上がるとき

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「コンフリクトの人文学」セミナー 第76回

「昔話」が立ち上がるとき

講師:高木史人(名古屋経済大学教授)

日時 10月13日(木)14:00~17:00
会場 大阪大学豊中キャンパス 待兼山会館2階会議室
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/academics/facilities/BandB/staff_facility/machikaneyama_facility
http://chizuz.com/map/map51932.html
参加、無料、事前申し込み不要。

「昔話(ムカシバナシ)」は、発端や結末の句など一定の語り口を備え、登場人物や場所が不特定の、虚構を楽しむ口伝えの文学だとされる。
けれども、さまざまなメディアが輻輳し、伝承のし方や捉え方が大きく変化している現代において、素朴に口伝えの昔話を対象とする従来の昔話研究は、その研究基盤がゆらぎつつある。民俗学・口承文学研究などの領域で斜陽の時代を迎えているともいえる昔話研究だが、一方、昔話研究の黎明期である昭和初期に視線を転じると、昔話研究が方言研究や国語教育などの諸分野と関わり合いながら、ときにそれらと渾然一体として力強く立ち上がってきたようすをみてとることができる。
当セミナーでは、昭和初期の「國學院大学方言研究会」の活動などを手がかりにして、昔話研究の当時における未分化の姿やそこから一領域として独立していく姿を描き出す。それと同時に、そこに生じえたかもしれない研究の可能性を探ることで、いまここの、そうして将来の、昔話研究への、あるいは民俗学・口承文学研究への展望を試みたい。

講師紹介
高木史人(たかぎ・ふみと)
名古屋経済大学 人間生活科学部教育保育学科 教授。
日本文学・口承文学・民俗学 専攻。

(最近の論文)
「怪談の階段」(一柳廣孝編『「学校の怪談はささやく』青弓社、2005年) /「やろか水伝説後日譚」 (『口承文芸研究』 第30号、日本口承文芸学会、2007年刊) /「思想としての「昔話集」」(『人文科学論集』第84号、名古屋経済大学人文科学研究会、2009年刊) /「方言研究と昔話研究―高田十郎の場合―」(『口承文芸研究』第33号、2010年) /「青空(ソラ)に似ている物語―『"文学少女"シリーズ』と『源氏物語』と-」(『人文科学論集』第88号、近刊)など。

主催 大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
企画/司会進行 山口良太(大阪大学大学院文学研究科)・三浦詩織(大阪大学大学院文学研究科)
ディスカッサント 真鍋昌賢(北九州市立大学文学部比較文化学科准教授)

チラシはこちらをダウンロードしてください。→チラシ www.geocities.jp/yokopo1234/dp/20111013seminar.pdf

セミナー 「JUNE小説を書く女性たち ~「中島梓の小説道場」の時代」

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「コンフリクトの人文学」セミナー 第75回
(第2回やおい/BLシンポジウム)

「JUNE小説を書く女性たち ~「中島梓の小説道場」の時代」

日時:2011年10月2日(日)14時30分~17時30分

会場:大阪大学豊中キャンパス(阪急石橋駅・大阪モノレール柴原駅)
大学教育実践センター研究棟Ⅰ 2階
ステューデント・コモンズ セミナー室1
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/accessmap.html
http://www.cep.osaka-u.ac.jp/files/studentcommons_intro/studentcommonsmap.png
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka.html(10番)

参加ご希望の方は、氏名・職業・年齢・連絡先(メールアドレス)を明記の上、9月18日(日)までに、下記までメールでお申し込みください。申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。
申し込み先:yaoibl.symposium(アットマーク)gmail.com

登壇者:
野村史子(文筆業)/中野冬美(カウンセラー/女性のための街かど相談室 ここ・からサロン共同代表)
佐川俊彦(京都精華大学准教授・元『JUNE』編集長)
石田美紀(新潟大学大学院准教授)
西原麻里(同志社大学嘱託講師)

質問者:冨山一郎(大阪大学大学院教授)
司会:東 園子(大阪大学大学院助教)

女性に抑圧的な社会で生きていくうえで、女性たちにとって創作活動はどのような意味を持ちうるのでしょうか?このシンポジウムでは、1980年代に雑誌『JUNE』に連載された「中島梓の小説道場」をとおして、この問題について考えます。

「中島梓の小説道場」は、現在「ボーイズラブ(BL)」や「やおい」と呼ばれている、女性向けに男同士の恋愛的な関係を描いた小説の始祖とも言われる栗本薫=中島梓が、読者から投稿された小説を批評するコーナーで、江森備、尾鮭あさみ、石原郁子、秋月こお、鹿住槇、須和雪里、佐々木禎子、柏枝真郷、榎田尤利ら人気BL作家を輩出しました。

しかし、中島梓の目的はプロ作家の養成ではなく、投稿者の自己表現の手助けをすることでした。多くの女性たちの創作活動を支えたこの「小説道場」は、一体どのような場だったのでしょうか?

本シンポジウムでは、ウーマン・リブの活動を行うかたわら、「小説道場」に投稿して単行本デビューを果たし、「テイク・ラブ」等で読者の熱い支持を受けた野村史子/中野冬美さん、『JUNE』編集長として「小説道場」の「門番頭」を務めた佐川俊彦さん、『密やかな教育』で中島梓の論考を書かれた石田美紀さん、BLジャンルの歴史的研究をされている西原麻里さんをお招きし、女性たちが「小説道場」に託していたものは何かを考えます。

主催:大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
共催:大阪腐女子研究会

セミナー 星野智幸さんをお招きして

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」
「コンフリクトの人文学」セミナー 第74回

「ことばから世界へ~星野文学から考える集団性」

ゲスト講師:星野智幸(小説家)

日時 10月1日(土)14:00~19:00頃まで
会場 大阪大学豊中キャンパス スチューデントコモンズ開放型セミナー室
http://www.cep.osaka-u.ac.jp/about_center/stucomintor※教育研究棟1階のスペースです。一面がガラス張りになっており、外から内部の様子が見えるようになっています。場所については、上記リンク先を参照ください。

参加は無料です。
申し込みは、メールにて、crossing-popularculture(@マーク)let.osaka-u.ac.jp(古川)まで、お願いします。



“なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった俺は、気付いたら別の俺になっていた。上司も俺だし母親も俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。俺でありすぎてもう何が何だかわからない。電源オフだ、オフ。壊れちまう。増殖していく俺に耐えきれず右往左往する俺同士はやがて――。現代社会で個人が生きる意味を突きつける衝撃的問題作!”(新潮社サイトより)

第5回大江健三郎賞を受賞した話題作『俺俺』を、私はどう読むか――。作者の星野智幸さんをお迎えして、様々な領域/立場の研究者がそれぞれの「読み」を紹介、議論します。
事前申し込みは必要ですが、『俺俺』をお読みになった方なら、どなたでもご参加いただけます。



【第一部】
各コメンテーターが20分程度ずつ、それぞれの読みを紹介し、星野さんを交え討論します。
司会:シン・ジョンミョン(現代文学研究/大阪大学大学院文学研究科)
パネリスト:
辻大介(コミュニケーション社会学/大阪大学人間科学研究科准教授)
渡邊太(社会学・社会運動/コモンズ大学)
黛友明(民俗学/大阪大学大学院文学研究科)

【第二部】
全体討論の時間です。コメンテーターは、討論の口火を切る役割として設定しています。
司会:冨山一郎(大阪大学文学研究科教授)
コメント:
東園子(大阪大学人間科学研究科助教)
久保田裕之(大阪大学人間科学研究科助教)
古川岳志(GCOE特任助教)


□++++++++++++++++++++++++++□
ゲスト講師紹介:星野智幸(小説家)→ご本人のブログ
1965年ロサンゼルス生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、新聞記者をへて、メキシコに留学。1997年「最後の吐息」で文藝賞を受賞。2000年「目覚めよと人魚は歌う」で三島由紀夫賞、2003年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞を受賞した。著書に『ロンリー・ハーツ・キラー』『アルカロイド・ラヴァーズ』『われら猫の子』『植物診断室』『無間道』『水族』などがある。(新潮社サイトより)
□++++++++++++++++++++++++++□

星野智幸さんインタビューhttp://book.asahi.com/clip/TKY201105100330.html

企画:大阪大学GCOE『コンフリクトの人文学国際研究教育拠点』「横断するポピュラーカルチャー」研究プロジェクト http://yokopo-osakauniv.blogspot.com/
お問い合わせ:crossing-popularcultureアットマークlet.osaka-u.ac.jp (古川)

広報用チラシはこちら→:http://www.geocities.jp/yokopo1234/dp/20111001seminar.pdf